「転職エージェントの担当者と話が噛み合わない」「希望と違う求人ばかり紹介される」と感じても、担当変更を申し出るのは気まずいものです。
ただし、違和感を抱えたまま転職活動を続ける必要はありません。
まずは、希望条件や受けたい支援を具体的に伝え直しましょう。それでも改善しない場合や、信頼して相談するのが難しい場合は、担当者の変更を相談して問題ありません。
一方で、希望する業界や職種の求人が少ないなど、サービス自体が合っていない場合は、別の転職エージェントを検討する必要があります。
この記事では、2〜3社の転職エージェントを利用した経験をもとに、担当変更を考えてよいサイン、変更の伝え方、サービス自体を変える判断基準を解説します。
担当者が合わないと感じたら3段階で対処する
担当者に違和感があっても、すぐに利用をやめる必要はありません。
次の順番で対処すると、担当者との認識のズレなのか、サービス自体が合っていないのかを切り分けやすくなります。
- 希望条件や困っていることを具体的に伝え直す
- 改善しない場合は担当変更を依頼する
- サービス自体が合わない場合は別の転職エージェントを検討する
たとえば、希望と違う求人を紹介された場合でも、担当者が希望条件を正しく理解できていないだけかもしれません。
「この求人は希望と合わない」とだけ伝えるのではなく、仕事内容、年収、勤務地、働き方など、どこが合わないのかを具体的に説明しましょう。
それでも同じような求人紹介が続く場合は、担当変更を考える段階です。
担当変更を考えてよい5つのサイン
担当者への小さな不満だけで、すぐに変更を決める必要はありません。
しかし、次のような状態が続いている場合は、今後も信頼して転職活動を任せられるかを考えた方がよいでしょう。
希望と違う求人ばかり紹介され、理由の説明がない
希望条件と完全に一致しない求人を紹介されること自体はあります。
転職市場の状況や経歴を踏まえて、自分では考えていなかった選択肢を提案している可能性もあるからです。
重要なのは、担当者が「なぜこの求人を紹介したのか」を説明できるかです。
私が信頼できると感じた担当者は、求人を渡すだけではなく、私の経歴や強みと企業の採用条件を照らし合わせ、紹介した理由を具体的に説明してくれました。
一方で、希望と違う求人を何度も紹介され、その理由も分からない場合は、自分の経歴や希望が十分に理解されていない可能性があります。
質問にまっすぐ答えてもらえない
質問に対して直接答えず、回りくどい説明で論点をずらされると、必要な情報を正しく判断できません。
担当者が分からないことを正直に伝え、確認してから回答してくれるのであれば問題ありません。
しかし、知らないことを知っているように話したり、質問への回答を避けたりする状態が続くと、信頼して相談するのは難しくなります。
転職活動では、求人票だけでは分からない企業情報を確認する場面があります。分からないことへ誠実に対応してくれるかも、担当者を見るポイントです。
連絡の遅さが転職活動へ影響している
担当者も複数の求職者や企業を担当しているため、すべての連絡へすぐに返信できるとは限りません。
ただし、面接日程の調整や応募企業への確認など、期限のある連絡が遅れると、転職活動へ影響する可能性があります。
私自身も、レスポンスの早さを担当者の判断材料にしていました。
即時返信を求めるのではなく、必要なタイミングで連絡が取れ、転職活動が滞りなく進められるかを確認しましょう。
応募や意思決定を必要以上に急かされる
求人には募集期限があり、企業側から回答期限を設けられることもあるため、担当者が決断を促すこと自体は不自然ではありません。
しかし、期限や理由を説明せずに応募や内定承諾を急かされる場合は注意が必要です。
紹介された求人へ応募するか、内定を承諾するかを最終的に決めるのは自分です。
「なぜ今決める必要があるのか」「回答期限を延ばせないか」を確認し、納得できる説明があるかを見ましょう。
業界や企業について具体的な情報が得られない
求人票に書かれている情報を読み上げるだけでは、転職エージェントへ相談するメリットは限定的です。
私が継続して頼りたいと思った担当者は、その企業に内定した人の特徴や、企業側が好む人物タイプなど、選考に役立つ情報まで教えてくれました。
すべての企業について詳しい情報を持っているとは限りませんが、業界の採用動向や企業ごとの選考傾向を具体的に説明できる担当者は、転職活動を進めるうえで頼りになります。
すぐ変更せず、希望を伝え直してもよいケース
担当者が合わないと感じる原因が、情報不足や認識のズレであれば、希望を伝え直すことで改善する可能性があります。
次のような場合は、担当変更を依頼する前に一度話し合ってみてもよいでしょう。
- 希望条件や優先順位を十分に伝えていない
- 紹介された求人を断る理由を説明していない
- 希望する連絡方法や頻度を共有していない
- 面接対策や書類添削など、受けたい支援を伝えていない
- 担当者とまだ一度しか話していない
たとえば「希望に合う求人を紹介してほしい」だけでは、担当者も何を優先すべきか判断できません。
「年収より仕事内容を優先したい」「同じ業界でも新規営業は避けたい」など、優先順位まで具体的に伝えることが重要です。
希望を伝え直したあと、担当者の提案や対応が変わるかを確認しましょう。
担当者が合わないのか、サービス自体が合わないのか
担当者を変えれば解決する問題と、転職エージェント自体を変えなければ解決しにくい問題があります。
| 違和感の原因 | 考えられる対処 |
|---|---|
| 返信が遅い | 希望する連絡頻度を伝える、担当変更を相談する |
| 会話が噛み合わない | 希望を整理して伝え直す、担当変更を相談する |
| 求人を紹介する理由が分からない | 提案理由を質問する、改善しなければ担当変更する |
| 担当者を信頼できない | 担当変更を相談する |
| 希望する業界・職種の求人が少ない | 別の転職エージェントを検討する |
| 対象年齢や対応地域が合わない | 自分が対象となるサービスへ変更する |
| 希望する支援を受けられない | 支援内容の異なるサービスを検討する |
サービスの求人領域や支援内容が自分に合っているのであれば、まず担当変更を相談する方法があります。
一方で、担当者を変えても希望する求人や支援を受けられない場合は、サービス自体を見直した方がよいでしょう。
担当者だけを変えるべきか、サービス自体を変えるべきか迷う場合は、転職エージェントと担当者を分けて選ぶ基準も確認しておくと判断しやすくなります。

担当変更を申し出ると気まずい?不利になる?
担当者へ直接変更を伝えることに、気まずさを感じる人もいるでしょう。
しかし、転職エージェントによっては、問い合わせ窓口や専用フォームから担当変更を相談できます。
担当変更を申し出たこと自体で、転職活動が不利になると一概には言えません。実際に、担当変更を受け付けている転職エージェントもあります。
ただし、応募中・選考中の企業がある場合は、担当変更後の引き継ぎ漏れを防ぐため、現在の選考状況を新しい担当者へ改めて共有しておきましょう。
リクルートエージェントの公式サイトでも、サービス自体に問題がなく担当者が合わない場合は、担当変更を申し出る方法が案内されています。
ただし、担当変更を依頼しても必ず希望どおりの担当者になるとは限りません。また、すべてのサービスで同じ対応になるとも限らないため、利用中の転職エージェントの公式案内を確認してください。
変更理由を伝えるときは、担当者への感情的な批判ではなく、困っていることと希望する支援を具体的に説明しましょう。
転職エージェントの担当者を変更してもらう方法
担当変更の依頼方法は、転職エージェントによって異なります。
主な方法は次のとおりです。
- 公式サイトの問い合わせフォームを利用する
- サポート窓口へメールする
- サービスの窓口へ電話する
- 現在の担当者へ直接相談する
現在の担当者へ直接伝えにくい場合は、問い合わせフォームやサポート窓口を利用できないか確認しましょう。
変更を依頼する際は、「担当者が嫌だから」ではなく、どのような点で困っており、次の担当者へ何を求めるのかを伝えることが大切です。
担当変更を依頼するときのメール例文
担当変更をメールや問い合わせフォームで依頼する場合は、次の例文を参考にしてください。
件名:担当キャリアアドバイザー変更のお願い
〇〇転職エージェント
ご担当者様
いつもお世話になっております。〇〇〇〇です。
現在、〇〇様に転職活動をご支援いただいております。これまでご対応いただいたことに感謝しておりますが、希望条件や今後のキャリアについて、認識に一部ずれがあると感じています。
今後は、〇〇業界に詳しく、これまでの経験を踏まえて求人提案いただける方に相談したいと考えています。
恐れ入りますが、可能であれば担当者の変更をご検討いただけないでしょうか。
現在は、〇〇社の選考が進んでいます。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
変更理由を細かく書きすぎる必要はありません。
困っている点、今後受けたい支援、応募中の企業がある場合はその状況を簡潔に伝えましょう。
担当変更後にもう一度共有したいこと
担当変更後は、これまでの情報がすべて正確に引き継がれているとは限りません。
JAC Recruitmentの公式サイトでも、担当変更後は新しい担当者との認識合わせが重要だと分かります。希望条件や現在の選考状況などは、自分から改めて共有しておくと安心です。
新しい担当者には、次の内容を伝え直しましょう。
- 転職を考えた理由
- 希望する業界・職種・勤務地・年収
- 希望条件の優先順位
- これまで紹介された求人が合わなかった理由
- 応募中・選考中の企業
- 希望する連絡方法と頻度
- 受けたい面接対策や書類作成支援
特に、紹介された求人を断った理由は重要です。
「興味がない」で終わらせず、仕事内容、企業規模、働き方など、何が希望と合わなかったのかを説明すると、新しい担当者も提案内容を調整しやすくなります。
転職エージェント自体を変えた方がよいケース
次のような場合は、担当変更だけでは解決しない可能性があります。
- 希望業界や職種の求人をほとんど扱っていない
- 対象年齢や経験条件がサービスと合っていない
- 希望地域の求人が少ない
- 受けたい支援をサービスとして提供していない
- 担当変更後も同じ問題が続いている
- 問い合わせても担当変更に対応してもらえない
転職エージェントごとに、得意な業界、職種、年代、支援内容は異なります。
担当者個人の問題ではなく、サービスの対象や強みが自分に合っていない場合は、別の転職エージェントも検討しましょう。
複数のサービスを比較するときの考え方は、次の記事で詳しく解説しています。

2〜3社を比較して分かった信頼できる担当者との違い
私はこれまで、2〜3社程度の転職エージェントへ登録し、担当者と面談した経験があります。
比較して感じたのは、求人件数やサービスの知名度だけでは、継続して相談したい担当者を判断できないということです。
私が特に重視したのは、次のような点でした。
- 自分の経歴や強みを理解しようとしてくれる
- 求人を紹介する理由を具体的に説明してくれる
- 企業や転職市場について詳しい
- 質問へまっすぐ答えてくれる
- 必要な連絡へのレスポンスが早い
- 担当案件だからという理由で求人を押しつけない
- 転職活動についてきちんと会話ができる
特に印象に残っているのは、求人票の説明だけでなく、その企業に内定した人の特徴や、企業側が好む人物タイプまで教えてくれた担当者です。
企業が求める人物像を把握できれば、応募するかどうかの判断だけでなく、面接対策にも活用できます。
一方で、レスポンスが遅い、会話が噛み合わない、質問へ正面から答えてくれないといった違和感が続く担当者には、無理に頼らないようにしていました。
最初から「最高の担当者」を探すというより、話していて違和感のある点が少ないかを確認し、そのうえで期待以上の情報や提案をしてくれる人を残すという考え方です。
ただし、これは特定の担当者の能力が低いという意味ではありません。ほかの人には合う担当者でも、自分の希望やコミュニケーションの取り方とは合わないことがあります。
次に利用する転職エージェントと担当者を選ぶには
担当変更や別サービスの利用を考える場合は、求人数や知名度だけで決めるのではなく、サービスと担当者を分けて確認することが大切です。
登録前は、対象年齢、求人領域、対応地域、支援内容を確認します。
面談後は、経歴への理解、求人を紹介する理由、企業情報の深さ、質問への回答、レスポンス、相性を確認しましょう。
転職エージェントと担当者の具体的な選び方は、次の記事で整理しています。

まとめ|違和感を伝えても改善しない場合は担当変更を相談する
転職エージェントの担当者が合わないと感じたら、まず希望条件や困っていることを具体的に伝え直しましょう。
認識のズレが原因であれば、伝え方を変えることで提案や対応が改善する可能性があります。
それでも、希望と違う求人紹介、回答のずれ、連絡の遅れ、必要以上の押しの強さなどが続き、信頼して相談するのが難しい場合は、担当変更を依頼して問題ありません。
一方、希望する業界や職種の求人が少ないなど、サービス自体が合っていない場合は、別の転職エージェントを検討します。
重要なのは、違和感を我慢して担当者に合わせることではなく、自分が納得して転職活動を進められる相談相手を見つけることです。

